子供の頃の釣り2
〜「子供の頃の釣り1」の続き〜
次に仕掛けの調達。
祖母の家には、叔父たちが若かりし頃に使っていた仕掛けの残りカスが詰まったおかきの箱があった。
はっきり言って、こんがらがった糸やゴミの詰まった箱である。だが夏休みの小学生にとってそれは宝の箱だった。輝いて見えた。そこを漁ればだいたいなんとかなった。
ここから使えそうな長さのナイロン糸や浮きや針をピックアップし、仕掛けとして再構築するのだ。
当時の私には「ハリス」という概念は無く、当然針は道糸に直結である。
針にどうやって糸を結びつけていたのか覚えていないが、どうせでたらめな結び方だろう。きっと団子結びだ。
そうやってできた1本の針と糸に、浮き止めのゴムを通してテキトーな浮きを装着。さすがにゴムは経年劣化でボロボロなので買っていたと思う。
オモリは鉛の板オモリの切れ端を探し出してポケットに突っ込み、現場で調整する予定。
完璧である。
〜つづく〜