子供の頃の釣り1
小学生のころ夏休みに祖母の家に行くと必ず釣りをしていた。
ド田舎で他に遊びがなかったというのもあるが、単純に魚が釣れるのが楽しくて好きだった。大人の趣味の釣りとは対極にある粗野な釣りで、非常に楽しかった。
まず竿の調達。
祖母の家の納屋の脇には何年も放置され乾いて茶色くカサカサになった腕ぐらいの太さの竹が漫然と積んであって、そのまた上に細い竹がガサッと積んであった。いつもそこから好みの1本引っ張り出して釣り竿にしていた。
一応先細りにはなっているけど、まったくしならない、はっきり言って棒。長さは2.5mぐらい。
アタリに合わせるとかアタリをとるとか、そんな繊細な釣りの概念はひとつも持ち合わせていなかったので、この棒で必要十分だった。
この棒があるだけですでに楽しかった。
〜「子供の頃の釣り2」につづく〜